ガロを築いた人々―マンガ30年私史

Author: 権藤晋

鋭さとやさしさをあわせもつ作家
1 白土三平 SHIRATO Sanpei
豪快さと繊細さがないまぜに
2 水木しげる MIZUKI Shigeru
寡黙 * 寡作、天才肌の純マンガ作家
3 つげ義春 TSUGE Yoshiharu
苦闘の末の一八〇度の転換
4 滝田ゆう TAKITA Yuu
時代の暗部を照らした作品群
5 つげ忠男 TSUGE Tadao
白土三平さんの 「革命的宣言 」 に応える劇画正統派作家
6 池上遼一 IKEGAMI Ryoichi
豊かな知性と戦闘的諧謔の精神
7 佐々木マキ SASAKI Maki
人間の哀しみや不安の極北を暗示しつつ
8 林静ー HAYASHI Seiichi
一、ニ、三、の吉祥寺グループプラス
9 鈴木翁二と三橋乙揶 SUZUKI Oji MITSUHASHI Otoya
雄弁家石子順造さんと編集部の人々
10 『ガロ』 のぅちそと
自虐的で孤独な女〃名美〃の世界に浸る
11 石井隆 ISHII Takashi
不遇にして創作欲旺盛な天才肌の少年
12 菅野修 KANNO Osamu
シャープでなお軟らか、洗練された都会風の画像
13 伊藤重夫 Itou Shigeo
焦燥感と孤立感に苛まれつつ、志半ばにして……
14 羽鳥ヨシュア
年代、マンガ界でもっとも期待された作家
15 湊谷夢吉 Minatoya Yumekichi
「ぁとがき」 にかえて
装丁小林健三

本書は1970年前後、著者とともに『ガロ』に情熱を傾け、時を経ずして中堅作家と認められていった作家たちの著き姿を、出会いから始まり、個々の作家の作風、日常のエピソード、そして性癖や人となりまで、表現豊かに、肌理細かく描いている。