藥方愚解ー邦医学テキスト

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漢方の代表的な薬方147を、気味分量、主症状、薬方まとめなどの項目で詳しく紹介。さらに三焦空間を三つの立方体イラストで図解することで、ビジュアル的に処方の特徴を理解できる構成になっています。また各処方に対応する鍼灸の基本配穴および鍼灸治療も解説されているため、薬方と鍼灸の両面から治療に対応できるのも特色です。簡易気味分類表など便利な図表やコラムも充実しており、総合的な東洋医学の視点から薬方を学ぶことができる画期的な内容となっています。
主な項目 第一章 氣味類  第二章 藥方類 第三章 表類

Author(s): 木田一歩
Edition: A5
Publisher: 静風社
Year: 2018

Language: Japanese
Pages: 466

いと
そして
目次
第一章 氣味類
簡易氣味分類
植物

インチンコウ (茵蔯蒿) ←カワラヨモギ Artemisia capillaris

オウギ (黄耆) ←キバナオウギ Astragalus membranaceus
オウゴン (黄芩) ←コガネバナ Scutellaria baicalensis
オウレン (黄連) ←オウレン Coptis japonica
オキナグサ (白頭翁) ←オキナグサ Pulsatilla cernua

ガイヨウ (艾葉) ←ヨモギ Asiasarum princeps
ガイハク (薤白) ←ラッキョウ Allium bakeri
カッコン (葛根) ←クズ Pueraria lobata
カテイ (瓜蒂) ←マクワウリ Melonis calyx
カロコン (栝楼根) ←キカラスウリ Trichosanthes kirilowii var. japonicum
カンキョウ (乾薑) ←ショウガ Zingiber officinale
カンゾウ (甘草) ←ウラルカンゾウ Glycyrrhiza uralensis
カンツイ、カンスイ (甘逐) ←Euphorbia kansui Liou Kansui Radix

キキョウ (桔梗) ←キキョウ Platycodon grandiflorum
キジツ (枳実) ←サワーオレンジ Citrus aurantium
キョウニン (杏仁) ←アンズ Prunus armeniaca var. ansu

ケイヒ (桂皮) ←シンナモムム・カッシア Cinnamomum cassia
ゲンカ (芫花) ←フジモドキ Daphne genkwa

コウガタイゲキ (紅芽大戟) ←Knoxia valerianoides Knoxiae radix
コウシ (香鼓) ←ダイズ Sojae Semen Preparatum
コウボク (厚朴) ←ホウノキ Magnolia obovata
ゴシュユ (呉茱萸) ←ゴシュユ Euodia ruticarpa
ゴミシ (五味子) ←チョウセンゴミシ Schisandra chinensis

サイコ (柴胡) ←ミシマサイコ Bupleurum falcatum
サイシン (細辛) ←ウスバサイシン Asparagus sieboldii
サンシシ (山梔子) ←クチナシ Gardenia jasminoides
サンシュユ (山茱萸) ←サンシュユ Cornus officinalis
サンソウニン (酸棗仁) ←サネブトナツメ Ziziphus jujuba var. spinosa

ジオウ (地黄) ←アカヤジオウ Rehmannia glutinosa var. purpurea
シャクヤク (芍薬) ←シャクヤク Paeonia lactiflora
ジュツ (朮) ←オケラ Atractylodes japonica
ショウキョウ (生薑) ←ショウガ Zingiber officinale

センキュウ (川芎・芎藭(きゅうきゅう)) ←センキュウ Cnidium officinale

ダイオウ (大黄) ←ダイオウ Rheum palmatum
タイソウ (大棗) ←ナツメ Ziziphus jujuba var. inermis
タクシャ (澤瀉) ←サジオモダカ Alisma orientale

チンピ (陳皮) ←ウンシュウミカン Citrus unshiu

テイレキ (葶藶) ←イヌナズナ Draba nemorosa

トウキ (當歸) ←トウキ Angelica acutiloba

ニンジン (人参) ←オタネニンジン Panax ginseng

バイモ (貝母) ←アミガサユリ Fritillaria verticillata var. thunbergii
ハンゲ (半夏) ←カラスビシャク Pinellia ternata

ブシ (附子) ←ハナトリカブト Aconitum carmichaeli

ボウイ (防已) ←オオツヅラフジ Sinomenium acutum
ボタンピ (牡丹皮) ←ボタン Paeonia suffruticosa

マオウ (麻黄) ←シナマオウ Ephedra sinica

ヨクイニン (薏苡仁) ←ハトムギ Coix lacryma-jobi var. mayuen
菌類
チョレイ (猪苓) ←チョレイマイタケ Polyporus umbellatus
ブクリョウ (茯苓) ←マツホド Wolfiporia cocos
その他
カッセキ (滑石) Kasseki
スイテツ (水蛭) ←ヒル Hirudo nipponica
セッコウ (石膏) Gypsum Fibrosum
ボウショウ (芒消・朴消) Sal Mirabilis
ボレイ (牡蛎) Ostrea gigas
リュウコツ (竜骨) Fossilia Ossis Mastodi
第二章 藥方類
番号順
1. 桂枝湯 [45]; 太陽病・中風症
後谿
2. 桂枝去芍藥湯; 太陽病に対して下法を行ったことにより胸中の陽氣が虚して、胸満になった場合
申脈
3. 桂枝去芍藥加附子湯; 桂枝去芍藥湯証で悪寒が強い場合
三陰交
4. 炙甘草湯 [64]; 傷寒証で結代脈を見る場合
5. 桂枝甘草湯; 急激な緊張や発汗過多により、表に於いて陽氣が強くなった場合に心が対応して衝逆し、眩暈等が生じた場合
6. 桂枝甘草龍骨牡蠣湯; 心窩悸が主症である桂枝甘草湯証が悪化し、煩燥が主症になった場合
7.桂枝加竜骨牡蛎湯 [26]; 下焦の臓器が虚衰したことで、上焦に肝が旺氣することが制御できず、上焦熱が発生したことで肺が外風に傷られ、心が腎と正しくリンクしないために精神症状を見る場合
8. 天雄散; 桂枝加龍骨牡蠣湯よりも下焦の虚が強く、寒冷症状が激しい場合
太衝
9. 桂枝去芍藥加蜀漆牡蠣龍骨救逆湯; 桂枝去芍藥湯と同じく腠理を収斂させて駆邪を防いで、上焦・胸満の悪化を防ぐ
10. 桂枝去芍藥加麻黄細辛附子湯; 心腎陽氣が虚 して水が動かず、胃中に宿して痰飲が作られた場合
刺鍼の仕方
11. 茯苓桂枝白朮甘草湯; 上焦の心陽氣が虚して中焦に痰飲が生じたことにより、更に脾胃が虚した場合
尺沢・曲沢
12. 桂枝去桂加苓朮湯; 太陽病・中湿証で脾陽氣が虚した場合
施灸の仕方
13. 桂枝加桂湯; 賁豚になった場合
14. 茯苓桂枝甘草大棗湯; 賁豚になろうとしている場合
15. 桂枝加附子湯; 太陽病で過汗して止まらず、陽虚小便難になった場合
小腸兪
16. 桂枝附子湯; 太陽病・中湿証で、風湿の邪が表を侵した場合
17. 桂枝附子去桂加朮湯; 太陽病・中湿証で桂枝附子湯証に加え、脾虚症状が顕著になっ た場合
18. 甘草附子湯; 太陽病・中湿証で、風湿の邪が関節に溜滞して疼痛が激しくなった場合
孔最
19. 桂枝加黄耆湯 [TY-26]; 陰性の湿邪が下焦に積滞して、熱化湿熱へと化した邪が上焦に迫り、営衛両氣の動きが不良となり、陰虚火旺となって発症する種々の症状
丘墟
20. 桂枝加芍薬湯 [60]; 太陽病に下法を行った事で邪氣が太陰に内陥して、腹皮拘攣・腹満腹痛する場合
21. 桂枝加大黄湯; 桂枝加芍藥湯証で腹中にモノが停滞している場合
足三里
22. 桂枝加厚朴杏子湯; 桂枝湯証で外邪に侵されたあと直ぐに胸満して、微かに喘ぐ場合
三焦兪
23. 麻黄湯 [27]; 寒邪と衛氣が表で抗争し、腠理が緊張して無汗発熱を発した場合
24. 甘草麻黄湯; 裏水だけがある場合
燃谷
25. 牡蠣湯; 甘草麻黄湯証で腹大動脈が大きく拍動した場合
照海
26. 越婢湯; 裏に水氣が多くしかも熱化して上焦に迫るが、腠理が開かず発汗しない場合
27. 越婢加朮湯 [28]; 表位よりも膈に近く利尿で駆邪させる方意
28. 越婢加半夏湯; 26.越婢湯証で嘔吐する場合
29. 麻黄杏仁甘草石膏湯 [55]; 少陰腎氣が虚している患家が、風邪に侵襲された事により水の管理が出来ず、上氣・咳・口渇した場合
30. 麻黄杏仁薏苡甘草湯 [78]; 表位に風と寒と湿の邪が留まった場合
絶骨・懸鐘
31. 麻黄細辛附子湯[127]; 麻黄湯証で太陽だけでは対処出米ず少陰にまで病邪が至り、少陰が管理する体温の調節が出来ずに、上焦に於いて症状が発現した場合
中院
32. 麻黄附子甘草湯; 麻黄細辛附子湯証が進行して中焦が虚し、行るモノがないことにより上焦が冷ませない場合
33. 大青龍湯; 寒邪の侵襲を受けた時にそれに抗い、上焦に熱鬱したが無汗で煩躁する場合
34. 小青龍湯 [19]; 表寒証に痰飲を兼ねる場合
35. 桂苓五味甘草湯; 小青龍湯を服用後膈上の水飲は除かれたが、止尿し眩暈する場合
復溜
36. 苓甘五味薑辛湯; 苓桂五味甘草湯を服藥後、咳喘、胸満が出現した場合
37. 桂苓五味甘草去桂加乾薑細辛半夏湯; 桂苓五味甘草湯証より病状が進行して、心腎両氣が互いに虚して陽虚寒症が強くなった場合
38. 苓甘五味加薑辛半夏杏仁湯; 37.桂苓五味甘草去桂加乾薑細辛半夏湯証で嘔吐が止ま らなくなった場合
胃兪
血海
39. 苓甘五味加薑辛半杏大黄湯; 更に陽明腑実になり顔面が煤けたような艶がなくなった場合
40. 葛根湯 [1]; 太陽病と陽明病の合病で表実の場合
合谷
41. 桂枝加葛根湯 [27]; 太陽病と陽明病の合病で表虚の場合
風池・天柱
42. 葛根加半夏湯; 太陽病と陽明病の合病で表実、嘔がある場合
43. 葛根加朮附湯 [141]; 太陽病と陽明病の合病で表実、更に下痢が激しくなった場合
44. 葛根黄芩黄連湯; 太陽病で項背が強張り出し、更に熱性下痢をする場合
太淵
45. 大陥胸湯; 心窩痞硬が、心筋梗塞か狭心症発作様に緊張して硬くなり触れられない場合
46. 大陥胸丸; 大陥胸湯証で、邪の勢いが上方の項肩背部の強張りに現れた場合
内庭
47. 小陥胸湯; 本来痰飲が腹中にある患家に対し外邪の処理を誤り、心窩で痰飲 vs 熱となった場合
臨泣
外關
48. 梔子豉湯; 陽明病に下法を行って熱を除こうとしたが、充分に取りきれなかったばかりか、胸膈より上方に熱が稽留した場合
陰陵泉
49. 梔子乾薑湯; 48.梔子豉湯証で身熱が去らずに微煩する場合
50. 梔子生薑豉湯; 48.梔子豉湯証で嘔氣する場合
51. 梔子甘草豉湯; 48.梔子豉湯証で心窩に急迫する場合
52. 梔子厚朴湯; 48.梔子豉湯証で胸腹煩満する場合
53. 十棗湯; 裏にある水氣を降ろして表と和を図る場合
54. 甘遂半夏湯; 腹部の毒熱を冷却する目的で痰飲が集まった場合に対処する 53.十棗湯 と同様、腹部に毒はあるが痰飲が集まる事はなく、只中焦にあって動かない場合
55. 五苓散 [17]; 太陽病・蓄水証で心窩痞が形成された場合
交信
56. 猪苓湯 [40]; 上下の交流が正しく行われず中焦鬱熱になり下痢し、更に小便淋瀝或血便、咳嘔心煩、渇、不得眠等の諸症状を見る場合
築賓
57. 茯苓飲 [69]; 中焦に痰飲がある場合
通谷
58. 澤瀉湯; 中焦が虚して水の溜滞が激しい支飲が発生した場合
温灸
59. 防已黄耆湯 [20]; 日頃から表陽氣が虚している人が風邪に侵襲されて、体幹浮腫が顕著な場合
60. 防巳茯苓湯; 太陽病・中湿表虚証に処方するが、59. 防已黄耆湯 証よりも病状が進行した場合
61. 木防已湯 [36]; 食べても味がせず常に水停音がして、尿が出にくく苦しい場合
62. 木防已湯去石膏加茯苓芒消湯; 61. 木防已湯 症が再発した場合
63. 茵蔯蒿湯 [135]; 陽明病・湿熱証で発黄する場合
64. 茵蔯五苓散 [117]; 陽明病・湿熱証で尿不利になった場合
委中
65. 白虎湯; 陽明病で表裏に熱がある場合
大椎
66. 白虎加人參湯 [34]; 中焦の熱が心に影響し不整脈が出ている場合
解谿
67. 大黄甘草湯 [84]; 胃腸に実熱があって大便が秘結して出ず、胃氣が下降しないことで上逆し、嘔吐を見る場合
68. 厚朴三物湯; 中焦が虚して腹満疼痛して便燥する場合
膈兪・至陽
69. 厚朴七物湯; 表熱証がある時に便燥腹満する場合
70. 小承氣湯; 陽明病・正陽陽明証に対処する藥方で、陽明腑実で水氣が不足して燥・結する場合
豊隆
71. 大承気湯 [133]; 陽明病・正陽陽明証に対処する藥方で、陽明腑実証で盛熱して水氣が乾いて燥・結する場合
72. 調胃承気湯 [74]; 陽明病・正陽陽明証に対処する藥方で、陽明腑実証で燥実が主症の場合
水分の動悸
73. 桃核承気湯 [61]; 太陽病が治らず陰寒が多い下焦にある腑に、陽熱と正循環から逸脱した血が鬱結した場合
74. 大黄消石湯; 脾陽氣が虚して水が動かず中焦に留滞して内湿が熱化し、更に胃熱により脾水が渇かされる事で胃家実に至り、この状態が慢性化して変色を見る場合
陰陽応象大論
75. 抵當湯・76. 抵當丸; 太陽病・招血証、また婦人の陰部痒みや打撲捻挫、大腿部内側のしこりや塊がある場合
督脈の灸
77. 桂枝茯苓丸 [25]; 婦人で妊娠していないのに生理がない、或いは妊娠しているのに漏下が止まらない場合
78. 大黄甘遂湯 [84]; 産後に水(羊水の残り)と血(生理血)が血室にある場合
婦人の生理脈
79. 大黄牡丹湯 [33]; 肺虚で粛降出来ず大腸に有形の塊が作られ、それが膀胱を圧迫して小便不調となった場合
80. 薏苡附子敗醤散; 体表で陰血が崩れた事により出来モノが生じた場合
胞肓
81. 芍藥甘草湯 [68]; 過汗や下痢等で一時的に水氣が身体外に脱して、血中の水が不足した場合
82. 當歸芍藥散 [23]; 陰証(水証と血証)を治し、貧血色の顔色、腹中塊に対処する

83. 當歸四逆湯・當歸四逆加呉茱萸生薑湯 [38]; 血虚で身体内が凝滞して寒証になった場合
厥陰病
84. 枳朮湯; 脾胃虚弱で氣の昇降が行われなくなった場合
『難経69難』
85. 枳實芍藥散; 血循環が不良で溜滞して瘀血が形成されて、疼痛拘攣する場合
86. 温經湯 [106]; 瘀血が瘀熱に変わり月経不順から崩漏になった場合
瘀血
87. 芎帰膠艾湯 [77]; 寒症体質の患家に対し補血する、或いは止血する場合
88. 小柴胡湯 [9]; 少陽病証に対処する
89. 柴胡桂枝湯 [10]; 太陽と少陽の兼病に対処する
90. 柴胡桂枝乾薑湯 [11]; 少陽病で三焦が作用しないために痰飲が生じて、氣機が行らなくなった場合
苦味
91. 黄芩湯; 少陽病で心窩痞塞し臭気の強い腹痛下痢が止まらず、しかも嘔吐する場合
『難経81難』
92. 黄芩加半夏薑湯; 乾嘔と熱性下痢に対処する
内關
93. 柴胡加芒消湯; 88.小柴胡湯 [9] 証で時間が経過し、少陽病で裏熱実した場合
斉物論
94. 大柴胡湯 [8]; 88.小柴胡湯 [9] 証で誤治を行い陽明腑熱の症状が出現した場合
95. 柴胡加龍骨牡蠣湯 [12]; 傷寒証の治療に下法を行ったことで邪氣が全身に蔓延して、煩・驚・譫言を発するようになった場合
96. 瀉心湯; 心窩部を押さえて不快感がある場合
黄連解毒湯
97. 大黄黄連瀉心湯; 汗下法を繰り返したことにより上焦の水 ・氣が不足して血だけが残り、熱の勢いが上焦心胸に迫り胸中熱が生じた場合
大陵
98. 附子瀉心湯; 腎が虚して下焦の陰氣が強く、附子で陽氣を動かさないと心腎の流体が維持出来ない場合
99. 甘草瀉心湯; 表にまだ邪があるのにもかかわらず下法を行い、胃氣が損傷して下痢脱水が止まらず陰氣が虚して、心窩に煩熱し上逆する場合
100. 半夏瀉心湯 [14]; 96.瀉心湯証で嘔吐、腹中雷鳴が顕著で水飲が激しい場合
公孫
101. 生薑瀉心湯; 脾胃が虚している患家が飲食過多により脾陽虚となって、飲食物が中焦に停滞した場合
102. 小半夏湯; 吐き氣を止める場合
103. 小半夏加茯苓湯 [21]; 102.小半夏湯と同様に嘔吐して眩暈する場合
背中
104. 乾薑人參半夏丸; 日頃から胃陽虚で寒飲がある婦人が妊娠し、旺氣・嘔吐が止まらない場合
105. 三物黄芩湯 [121]; 産後の陰虚が激しく陰虚火旺となった状態に、中焦で水滞から内湿・湿熱が生じ、下焦の陰虚熱と合わさって、上焦に熱が上炎した場合
106. 茯苓澤瀉湯; 胃中に痰飲が生じ不食で下方に降りず、逆に水飲が衝き上げる場合
虚脈
107. 半夏厚朴湯 [16]; 特に婦人で咽喉部にモノが詰まったような疑感覚(所謂“梅核氣”)が生じる場合
『難経56難』
108. 甘草小麥大棗湯; 婦人の情緒が安定しない時に飲酒や過食で安定を図ろうとするが、更に悪化して血が乾き、狂・躁等の精神障害を見る時
109. 乾薑黄芩黄連人參湯; 厥陰病で下痢して心煩し食すれば即吐く場合
110. 薏苡附子散; 胸痺証で急に呼吸困難になった場合

111. 茯苓杏仁甘草湯; 水氣満で胸痺症になったが症状が激しくなく、やや緩やかな場合
112. 橘皮枳實生薑湯; 肺脾の太陰二臓がともに虚して不食で咽喉が塞がったように惑じ、呼吸が出来なくなる場合
陽池
113. 橘皮湯; 胃が冷えて動きが停止して食べても下に降りず、上逆して嘔吐する場合
114. 橘皮竹筎湯; 胃虚で未消化のモノがあるのではなく、胃寒で胄に内容物が残っている場合
115. 枳實薤白桂枝湯; 上焦の働きが低下した事で痰飲が作られた場合
116. 栝樓薤白白酒湯・117. 栝樓薤白半夏湯; 呼吸が充分に出米ないほどの寒邪に侵された時
郄門(げきもん)
118. 人參湯 [32]; 胸痺証の虚症に対処する
119. 桂枝人參湯 [82]; 118.人參湯 [32]証と同様の病機に表病と下痢が加わり、更に人參湯よりも不安定症状が強くなって、虚症が激しくなった場合
120. 小建中湯 [99]; 太陽病・傷寒証で中焦・陰虚証の場合
列缺(れっけつ)
121. 黄耆建中湯 [TJ-98・TY-7]; 営衛氣血の源である中焦脾胃が、極端に虚してモノ不足になった場合
122. 大建中湯 [100]; 中焦の寒冷の邪が下焦を経て、上焦に迫った場合
123. 附子梗米湯; 脾陽氣が慢性的な寒冷や急激な寒氣により極端に虚衰して中焦の水氣が動かず、強烈な腹痛を見る場合
124. 厚朴生薑甘草半夏人參湯; 発汗過多で表陽虚が身体全体の陽虚に至り、脾の陰陽がともに虚して腹満した場合
細脈(陰脈)
125. 黄耆桂枝五物湯; 患家の素体が虚証で陰陽の衛氣、営氣がともに虚して陽氣が溜滞し易く、陰虚火旺で発症する種々の症状
126. 桂枝生薑枳實湯; 脾陽氣不足で心窩に寒飲が作られ、押圧により上衝して痛む場合
濡脈(陰脈)
127. 桔梗湯 [138]; 腫痛急迫する場合
『素問病機氣宜保命集・瀉痢論』
128. 桔梗白散; 127.桔梗湯 [138] の効用を更に強めた藥方
129. 排膿湯; 膈より上方の咽喉や氣管支に炎症があり、その部の血分を傷付けて瘀熱が生じて血膿を見る場合
130. 排膿散; 膈より上方の咽喉や氣管支に炎症があり、その部の氣分と血分を傷付けて瘀熱が生じて血膿を見る場合
131. 四逆散 [35]; 心肝胃が扱う血が行らず上焦で鬱し、四肢末端に血が至らなくなった場合
132. 黄連阿膠湯; 少陰病で心煩して不得眠になった場合
本神
133. 酸棗湯; 肝が情志の影響で氣機を循らせず、主る血が熱を含み血熱となって上焦空間の心に迫り、熱を含むようになった場合
134. 八味丸 [7]; 下焦臓器がその水邪により侵されて経脈に沿って上衝し、種々の症状を引き起こす場合
135. 眞武湯 [30]; 腎陽氣が虚して上焦を冷やせず、上焦に仮熱が作られた場合
136. 附子湯; 少陰病で腎陰虚を治す135. 眞武湯 [30]証から病状が進行して、腎陽虚に至った場合
137. 乾薑附子湯; 腎陽虚に対処する
138. 大黄附子湯; 寒邪が腹中凝集して大便不通となり、腹痛が顕著になった場合
139. 烏頭湯; 裏の陰水が滞って動かなくなった事だけでなく、表陽氣も同時に溜滞したことにより激しい疼痛が生じた場合
通里
140. 烏頭桂枝湯; 寒疝証で表陽氣滞した場合
141. 大烏頭煎; 寒疝証に対処する
142. 呉茱萸湯 [31]; 胃中寒に対処する
關元
143. 四逆湯; 少陰寒化証に対処する
144. 四逆加人參湯; 嘔吐下痢が交錯する霍乱病で、特に悪寒が強く脈微で心窩痞硬する場合
145. 通脈四逆湯; 143.四逆湯証よりも少陰病が進行し、更に脾胃の虚敗が激しくて清穀下痢が止まらず、腹痛もより強烈になった場合
146. 牡蠣澤瀉散; 大病後に腎陽氣が不足して、身体の水氣を循環させることが出来なくなった場合
章門
147. 蜀漆散; 瘧症に対処する
五十音順

63. 茵蔯蒿湯 [135]; 陽明病・湿熱証で発黄する場合
64. 茵蔯五苓散 [117]; 陽明病・湿熱証で尿不利になった場合

140. 烏頭桂枝湯; 寒疝証で表陽氣滞した場合
139. 烏頭湯; 裏の陰水が滞って動かなくなった事だけでなく、表陽氣も同時に溜滞したことにより激しい疼痛が生じた場合
86. 温經湯 [106]; 瘀血が瘀熱に変わり月経不順から崩漏になった場合

27. 越婢加朮湯 [28]; 表位よりも膈に近く利尿で駆邪させる方意
28. 越婢加半夏湯; 26.越婢湯証で嘔吐する場合
26. 越婢湯; 裏に水氣が多くしかも熱化して上焦に迫るが、腠理が開かず発汗しない場合

125. 黄耆桂枝五物湯; 患家の素体が虚証で陰陽の衛氣、営氣がともに虚して陽氣が溜滞し易く、陰虚火旺で発症する種々の症状
121. 黄耆建中湯 [TJ-98・TY-7]; 営衛氣血の源である中焦脾胃が、極端に虚してモノ不足になった場合
92. 黄芩加半夏薑湯; 乾嘔と熱性下痢に対処する
91. 黄芩湯; 少陽病で心窩痞塞し臭気の強い腹痛下痢が止まらず、しかも嘔吐する場合
132. 黄連阿膠湯; 少陰病で心煩して不得眠になった場合

44. 葛根黄芩黄連湯; 太陽病で項背が強張り出し、更に熱性下痢をする場合
40. 葛根湯 [1]; 太陽病と陽明病の合病で表実の場合
43. 葛根加朮附湯 [141]; 太陽病と陽明病の合病で表実、更に下痢が激しくなった場合
42. 葛根加半夏湯; 太陽病と陽明病の合病で表実、嘔がある場合
116. 栝樓薤白白酒湯・117. 栝樓薤白半夏湯; 呼吸が充分に出米ないほどの寒邪に侵された時
109. 乾薑黄芩黄連人參湯; 厥陰病で下痢して心煩し食すれば即吐く場合
104. 乾薑人參半夏丸; 日頃から胃陽虚で寒飲がある婦人が妊娠し、旺氣・嘔吐が止まらない場合
54. 甘遂半夏湯; 腹部の毒熱を冷却する目的で痰飲が集まった場合に対処する 53.十棗湯 と同様、腹部に毒はあるが痰飲が集まる事はなく、只中焦にあって動かない場合
99. 甘草瀉心湯; 表にまだ邪があるのにもかかわらず下法を行い、胃氣が損傷して下痢脱水が止まらず陰氣が虚して、心窩に煩熱し上逆する場合
108. 甘草小麥大棗湯; 婦人の情緒が安定しない時に飲酒や過食で安定を図ろうとするが、更に悪化して血が乾き、狂・躁等の精神障害を見る時
18. 甘草附子湯; 太陽病・中湿証で、風湿の邪が関節に溜滞して疼痛が激しくなった場合
24. 甘草麻黄湯; 裏水だけがある場合

127. 桔梗湯 [138]; 腫痛急迫する場合
128. 桔梗白散; 127.桔梗湯 [138] の効用を更に強めた藥方
115. 枳實薤白桂枝湯; 上焦の働きが低下した事で痰飲が作られた場合
85. 枳實芍藥散; 血循環が不良で溜滞して瘀血が形成されて、疼痛拘攣する場合
84. 枳朮湯; 脾胃虚弱で氣の昇降が行われなくなった場合
112. 橘皮枳實生薑湯; 肺脾の太陰二臓がともに虚して不食で咽喉が塞がったように惑じ、呼吸が出来なくなる場合
114. 橘皮竹筎湯; 胃虚で未消化のモノがあるのではなく、胃寒で胄に内容物が残っている場合
113. 橘皮湯; 胃が冷えて動きが停止して食べても下に降りず、上逆して嘔吐する場合
87. 芎帰膠艾湯 [77]; 寒症体質の患家に対し補血する、或いは止血する場合

19. 桂枝加黄耆湯 [TY-26]; 陰性の湿邪が下焦に積滞して、熱化湿熱へと化した邪が上焦に迫り、営衛両氣の動きが不良となり、陰虚火旺となって発症する種々の症状
41. 桂枝加葛根湯 [27]; 太陽病と陽明病の合病で表虚の場合
13. 桂枝加桂湯; 賁豚になった場合
22. 桂枝加厚朴杏子湯; 桂枝湯証で外邪に侵されたあと直ぐに胸満して、微かに喘ぐ場合
20. 桂枝加芍薬湯 [60]; 太陽病に下法を行った事で邪氣が太陰に内陥して、腹皮拘攣・腹満腹痛する場合
21. 桂枝加大黄湯; 桂枝加芍藥湯証で腹中にモノが停滞している場合
15. 桂枝加附子湯; 太陽病で過汗して止まらず、陽虚小便難になった場合
7. 桂枝加竜骨牡蛎湯 [26]; 下焦の臓器が虚衰したことで、上焦に肝が旺氣することが制御できず、上焦熱が発生したことで肺が外風に傷られ、心が腎と正しくリンクしないために精神症状を見る場合
5. 桂枝甘草湯; 急激な緊張や発汗過多により、表に於いて陽氣が強くなった場合に心が対応して衝逆し、眩暈等が生じた場合
6. 桂枝甘草龍骨牡蠣湯; 心窩悸が主症である桂枝甘草湯証が悪化し、煩燥が主症になった場合
12. 桂枝去桂加苓朮湯; 太陽病・中湿証で脾陽氣が虚した場合
9. 桂枝去芍藥加蜀漆牡蠣龍骨救逆湯; 桂枝去芍藥湯と同じく腠理を収斂させて駆邪を防いで、上焦・胸満の悪化を防ぐ
3. 桂枝去芍藥加附子湯; 桂枝去芍藥湯証で悪寒が強い場合
10. 桂枝去芍藥加麻黄細辛附子湯; 心腎陽氣が虚 して水が動かず、胃中に宿して痰飲が作られた場合
2. 桂枝去芍藥湯; 太陽病に対して下法を行ったことにより胸中の陽氣が虚して、胸満になった場合
126. 桂枝生薑枳實湯; 脾陽氣不足で心窩に寒飲が作られ、押圧により上衝して痛む場合
1. 桂枝湯 [45]; 太陽病・中風症
119. 桂枝人參湯 [82]; 118.人參湯 [32]証と同様の病機に表病と下痢が加わり、更に人參湯よりも不安定症状が強くなって、虚症が激しくなった場合
77. 桂枝茯苓丸 [25]; 婦人で妊娠していないのに生理がない、或いは妊娠しているのに漏下が止まらない場合
16. 桂枝附子湯; 太陽病・中湿証で、風湿の邪が表を侵した場合
17. 桂枝附子去桂加朮湯; 太陽病・中湿証で桂枝附子湯証に加え、脾虚症状が顕著になっ た場合
37. 桂苓五味甘草去桂加乾薑細辛半夏湯; 桂苓五味甘草湯証より病状が進行して、心腎両氣が互いに虚して陽虚寒症が強くなった場合
35. 桂苓五味甘草湯; 小青龍湯を服用後膈上の水飲は除かれたが、止尿し眩暈する場合
137. 乾薑附子湯; 腎陽虚に対処する

68. 厚朴三物湯; 中焦が虚して腹満疼痛して便燥する場合
69. 厚朴七物湯; 表熱証がある時に便燥腹満する場合
124. 厚朴生薑甘草半夏人參湯; 発汗過多で表陽虚が身体全体の陽虚に至り、脾の陰陽がともに虚して腹満した場合
142. 呉茱萸湯 [31]; 胃中寒に対処する
55. 五苓散 [17]; 太陽病・蓄水証で心窩痞が形成された場合

93. 柴胡加芒消湯; 88.小柴胡湯 [9] 証で時間が経過し、少陽病で裏熱実した場合
95. 柴胡加龍骨牡蠣湯 [12]; 傷寒証の治療に下法を行ったことで邪氣が全身に蔓延して、煩・驚・譫言を発するようになった場合
90. 柴胡桂枝乾薑湯 [11]; 少陽病で三焦が作用しないために痰飲が生じて、氣機が行らなくなった場合
89. 柴胡桂枝湯 [10]; 太陽と少陽の兼病に対処する
133. 酸棗湯; 肝が情志の影響で氣機を循らせず、主る血が熱を含み血熱となって上焦空間の心に迫り、熱を含むようになった場合
105. 三物黄芩湯 [121]; 産後の陰虚が激しく陰虚火旺となった状態に、中焦で水滞から内湿・湿熱が生じ、下焦の陰虚熱と合わさって、上焦に熱が上炎した場合

144. 四逆加人參湯; 嘔吐下痢が交錯する霍乱病で、特に悪寒が強く脈微で心窩痞硬する場合
131. 四逆散 [35]; 心肝胃が扱う血が行らず上焦で鬱し、四肢末端に血が至らなくなった場合
143. 四逆湯; 少陰寒化証に対処する
49. 梔子乾薑湯; 48.梔子豉湯証で身熱が去らずに微煩する場合
51. 梔子甘草豉湯; 48.梔子豉湯証で心窩に急迫する場合
52. 梔子厚朴湯; 48.梔子豉湯証で胸腹煩満する場合
50. 梔子生薑豉湯; 48.梔子豉湯証で嘔氣する場合
48. 梔子豉湯; 陽明病に下法を行って熱を除こうとしたが、充分に取りきれなかったばかりか、胸膈より上方に熱が稽留した場合
4. 炙甘草湯 [64]; 傷寒証で結代脈を見る場合
81. 芍藥甘草湯 [68]; 過汗や下痢等で一時的に水氣が身体外に脱して、血中の水が不足した場合
96. 瀉心湯; 心窩部を押さえて不快感がある場合
53. 十棗湯; 裏にある水氣を降ろして表と和を図る場合
47. 小陥胸湯; 本来痰飲が腹中にある患家に対し外邪の処理を誤り、心窩で痰飲 vs 熱となった場合
101. 生薑瀉心湯; 脾胃が虚している患家が飲食過多により脾陽虚となって、飲食物が中焦に停滞した場合
120. 小建中湯 [99]; 太陽病・傷寒証で中焦・陰虚証の場合
88. 小柴胡湯 [9]; 少陽病証に対処する
70. 小承氣湯; 陽明病・正陽陽明証に対処する藥方で、陽明腑実で水氣が不足して燥・結する場合
34. 小青龍湯 [19]; 表寒証に痰飲を兼ねる場合
103. 小半夏加茯苓湯 [21]; 102.小半夏湯と同様に嘔吐して眩暈する場合
102. 小半夏湯; 吐き氣を止める場合
147. 蜀漆散; 瘧症に対処する
135. 眞武湯 [30]; 腎陽氣が虚して上焦を冷やせず、上焦に仮熱が作られた場合

141. 大烏頭煎; 寒疝証に対処する
97. 大黄黄連瀉心湯; 汗下法を繰り返したことにより上焦の水 ・氣が不足して血だけが残り、熱の勢いが上焦心胸に迫り胸中熱が生じた場合
78. 大黄甘遂湯 [84]; 産後に水(羊水の残り)と血(生理血)が血室にある場合
67. 大黄甘草湯 [84]; 胃腸に実熱があって大便が秘結して出ず、胃氣が下降しないことで上逆し、嘔吐を見る場合
74. 大黄消石湯; 脾陽氣が虚して水が動かず中焦に留滞して内湿が熱化し、更に胃熱により脾水が渇かされる事で胃家実に至り、この状態が慢性化して変色を見る場合
138. 大黄附子湯; 寒邪が腹中凝集して大便不通となり、腹痛が顕著になった場合
79. 大黄牡丹湯 [33]; 肺虚で粛降出来ず大腸に有形の塊が作られ、それが膀胱を圧迫して小便不調となった場合
46. 大陥胸丸; 大陥胸湯証で、邪の勢いが上方の項肩背部の強張りに現れた場合
45. 大陥胸湯; 心窩痞硬が、心筋梗塞か狭心症発作様に緊張して硬くなり触れられない場合
122. 大建中湯 [100]; 中焦の寒冷の邪が下焦を経て、上焦に迫った場合
94. 大柴胡湯 [8]; 88.小柴胡湯 [9] 証で誤治を行い陽明腑熱の症状が出現した場合
33. 大青龍湯; 寒邪の侵襲を受けた時にそれに抗い、上焦に熱鬱したが無汗で煩躁する場合
71. 大承気湯 [133]; 陽明病・正陽陽明証に対処する藥方で、陽明腑実証で盛熱して水氣が乾いて燥・結する場合
58. 澤瀉湯; 中焦が虚して水の溜滞が激しい支飲が発生した場合

72. 調胃承気湯 [74]; 陽明病・正陽陽明証に対処する藥方で、陽明腑実証で燥実が主症の場合
56. 猪苓湯 [40]; 上下の交流が正しく行われず中焦鬱熱になり下痢し、更に小便淋瀝或血便、咳嘔心煩、渇、不得眠等の諸症状を見る場合

145. 通脈四逆湯; 143.四逆湯証よりも少陰病が進行し、更に脾胃の虚敗が激しくて清穀下痢が止まらず、腹痛もより強烈になった場合

75. 抵當湯・76. 抵當丸; 太陽病・招血証、また婦人の陰部痒みや打撲捻挫、大腿部内側のしこりや塊がある場合
8. 天雄散; 桂枝加龍骨牡蠣湯よりも下焦の虚が強く、寒冷症状が激しい場合

73. 桃核承気湯 [61]; 太陽病が治らず陰寒が多い下焦にある腑に、陽熱と正循環から逸脱した血が鬱結した場合
83. 當歸四逆湯・當歸四逆加呉茱萸生薑湯 [38]; 血虚で身体内が凝滞して寒証になった場合
82. 當歸芍藥散 [23]; 陰証(水証と血証)を治し、貧血色の顔色、腹中塊に対処する

118. 人參湯 [32]; 胸痺証の虚症に対処する

130. 排膿散; 膈より上方の咽喉や氣管支に炎症があり、その部の氣分と血分を傷付けて瘀熱が生じて血膿を見る場合
129. 排膿湯; 膈より上方の咽喉や氣管支に炎症があり、その部の血分を傷付けて瘀熱が生じて血膿を見る場合
134. 八味丸 [7]; 下焦臓器がその水邪により侵されて経脈に沿って上衝し、種々の症状を引き起こす場合
107. 半夏厚朴湯 [16]; 特に婦人で咽喉部にモノが詰まったような疑感覚(所謂“梅核氣”)が生じる場合
100. 半夏瀉心湯 [14]; 96.瀉心湯証で嘔吐、腹中雷鳴が顕著で水飲が激しい場合

66. 白虎加人參湯 [34]; 中焦の熱が心に影響し不整脈が出ている場合
65. 白虎湯; 陽明病で表裏に熱がある場合

111. 茯苓杏仁甘草湯; 水氣満で胸痺症になったが症状が激しくなく、やや緩やかな場合
57. 茯苓飲 [69]; 中焦に痰飲がある場合
14. 茯苓桂枝甘草大棗湯; 賁豚になろうとしている場合
11. 茯苓桂枝白朮甘草湯; 上焦の心陽氣が虚して中焦に痰飲が生じたことにより、更に脾胃が虚した場合
106. 茯苓澤瀉湯; 胃中に痰飲が生じ不食で下方に降りず、逆に水飲が衝き上げる場合
123. 附子梗米湯; 脾陽氣が慢性的な寒冷や急激な寒氣により極端に虚衰して中焦の水氣が動かず、強烈な腹痛を見る場合
98. 附子瀉心湯; 腎が虚して下焦の陰氣が強く、附子で陽氣を動かさないと心腎の流体が維持出来ない場合
136. 附子湯; 少陰病で腎陰虚を治す135. 眞武湯 [30]証から病状が進行して、腎陽虚に至った場合

59. 防已黄耆湯 [20]; 日頃から表陽氣が虚している人が風邪に侵襲されて、体幹浮腫が顕著な場合
60. 防巳茯苓湯; 太陽病・中湿表虚証に処方するが、59. 防已黄耆湯 証よりも病状が進行した場合
146. 牡蠣澤瀉散; 大病後に腎陽氣が不足して、身体の水氣を循環させることが出来なくなった場合
25. 牡蠣湯; 甘草麻黄湯証で腹大動脈が大きく拍動した場合

29. 麻黄杏仁甘草石膏湯 [55]; 少陰腎氣が虚している患家が、風邪に侵襲された事により水の管理が出来ず、上氣・咳・口渇した場合
30. 麻黄杏仁薏苡甘草湯 [78]; 表位に風と寒と湿の邪が留まった場合
31. 麻黄細辛附子湯[127]; 麻黄湯証で太陽だけでは対処出米ず少陰にまで病邪が至り、少陰が管理する体温の調節が出来ずに、上焦に於いて症状が発現した場合
23. 麻黄湯 [27]; 寒邪と衛氣が表で抗争し、腠理が緊張して無汗発熱を発した場合
32. 麻黄附子甘草湯; 麻黄細辛附子湯証が進行して中焦が虚し、行るモノがないことにより上焦が冷ませない場合

39. 苓甘五味加薑辛半杏大黄湯; 更に陽明腑実になり顔面が煤けたような艶がなくなった場合
38. 苓甘五味加薑辛半夏杏仁湯; 37.桂苓五味甘草去桂加乾薑細辛半夏湯証で嘔吐が止ま らなくなった場合
36. 苓甘五味薑辛湯; 苓桂五味甘草湯を服藥後、咳喘、胸満が出現した場合

61. 木防已湯 [36]; 食べても味がせず常に水停音がして、尿が出にくく苦しい場合
62. 木防已湯去石膏加茯苓芒消湯; 61. 木防已湯 症が再発した場合

110. 薏苡附子散; 胸痺証で急に呼吸困難になった場合
80. 薏苡附子敗醤散; 体表で陰血が崩れた事により出来モノが生じた場合
第三章 表類
桂枝
1g・2g
3g
4g・5g
麻黄
大黄
2g・3g
4g
芍藥
人參
白朮
茯苓
附子
黄連
半夏
梔子
石膏
芒消・消石
桔梗
地黄
薤白
大棗
橘皮
よぶん
参考文献
INDEX
あか

たなは
まやら